チョイスかわら版

NHKで放送されているチョイスの特集を記事にしています。

急性や慢性すい炎の症状はどちらも腹部の激痛から始まる

健康関連の番組の最新情報がこのサイトに

あるので、よかったら覗いてみてください

文章は下手なとこあるけど、わかりやすく伝えようと

しているとは思います(笑)

健康関連番組の紹介ブログ

2018年9月22日放送のチョイス
今回はすい臓の特集です
すい炎を患うと激痛に襲われる
しかし自覚症状が出ないという事もある
お酒が好きな方はすい炎のリスクが高まり
すい臓がんを発症してしまう事もある
すい臓の事、ちょっと勉強しましょうか。


目次

すい炎ってどんな病気?

55歳の男性、14年前に突然お腹の激痛で
目が覚めました
すぐに病院へ駆け込み血液検査をしたら
アミラーゼの値が高かった。


アミラーゼというのは
膵液の中に含まれる消化酵素の1つ
この数値が高かったため
急性すい炎を発症していたのです。


画像検査をしたら、すい臓が溶けている
事がわかったのです、でもどうして
そうなったのか?


膵液の中にはアミラーゼの他にも
トリプシンというたんぱく質分解酵素
あります、何らかの原因で
すい液の分泌が多くなり、すい臓から
排出をしてもどんどん分泌されて
すい臓内でトリプシンが活性化して
すい臓を溶かしてしまうのです
臓器もタンパク質で出来ているため。


男性は治療のため1週間入院
点滴だけで、絶食と絶飲を行いました。


男性が急性すい炎になった理由は
お酒の飲み過ぎです


アルコールを大量に摂取すると
すい管の圧力が上がり
トリプシンがすい臓の中へ活性化し
すい炎を起こすと考えられている。


福岡山王病院の伊藤鉄英先生に
番組では、すい臓について詳しい話を
伺っていました。


すい臓は大きなダメージを受けると
元には戻らないようです
すい炎の症状は、みぞおちから
へその辺りまでの痛み、背中の痛みが
出てくるそうです


もしこれが胃痛などの場合で
嘔吐などをしたら痛みは楽になるが
場合もあるのですが
すい炎は嘔吐をしても楽にならない。


胃の病気とも間違われやすい
重症化すると膵液がすい臓の外までもれ
多臓器不全で死亡する事もある。


でもここで不思議に思うのは
元々膵液はすい臓にあるので
消化酵素もあり、溶けてしまうのでは?
って思いますよね?


体の仕組みというのはうまくできていて
すい臓内に消化酵素がとどまっている
時には活性化せず、食べ物が十二指腸の
辺りまできたら、膵液を分泌して
食べ物を消化する時にだけ
消化酵素は活性化するというものなのです。


しかし飲酒をする人全員がすい炎に
なるという事ではなく
『大量飲酒する人の3~5%が
すい炎を発症する』

ということなんだそうです。


すい炎の時にトリプシンがすい臓内で
活性化するのは、アルコールの影響


厚生労働省が定める1日のアルコール
摂取量というのは20gと言われている
倍の40g以上の飲酒をしてしまうと
急性すい炎のリスクは3.1倍となる。


お酒を飲むなら
・時間をかけて飲む
・お酒を飲まない日を設ける
・つまみを食べながら飲む
(脂肪分が多いもの以外のつまみ)


急性すい炎が重症化しやすい人は
肥満や高齢者が多いという。


急性すい炎の治療法

・絶飲食
膵液が出ないようにしてすい臓を休ませる
食べてしまうと膵液が出てしまうからです。


・大量輸液
水分補給や栄養補給、点滴です。


・薬物治療
鎮痛薬やタンパク質分解酵素阻害薬
抗菌薬などを服用します。


お酒が原因ではない急性すい炎

74歳の女性、4年前着物を着た時に
お腹に違和感を感じました
水が溜まっている感じがしたそうです。


しかし1ヶ月ちょっと経ったら
腹部に激痛が走り、救急搬送
急性すい炎と診断されました。


女性はお酒を飲まない人だったのです
ではその原因はなにかというと
胆石だったのです。


胆石が胆管の出口で詰まってしまい
膵管の圧力が高まり、トリプシンが
活性化して激痛を起こします


女性の場合、内視鏡治療をして
胆石を取り除きました
そして再発予防の対策を現在
女性は行っているようです。


急性すい炎の原因で、女性は
胆石が原因というのが4割なのです


胆石ができやすい人というのは
・肥満
コレステロール値が高い
・運動不足
・不規則な食事

となっています。


原因がわからない特発性のすい炎
というのもあり、男性だと13%
女性だと20%程度あるそうです。


慢性すい炎はどんな病気?

23年前に急性すい炎と診断された
65歳の男性、お酒の飲み過ぎで
急性すい炎になりました。


その3年後に腹部に激痛が再び起こり
慢性すい炎になっている事がわかった


慢性すい炎は正常なすい臓の細胞を
破壊していき、線維化していく
現在男性は、断酒をして
すい臓の炎症を抑える薬を服用
1ヶ月に1度検査をしています
これはがんのリスクを考えて
検査をしているという。


お酒の飲み過ぎ以外にも慢性すい炎に
なるケースもあります


57歳の女性、慢性すい炎とわかったのは
12年前、夜に突然お腹に激痛が走った
病院へ行くと、慢性すい炎が発覚
原因は何かというと、膵管の曲がり
逆アルファ型と呼ばれていて
もともとすい液が流れにくい状態

なっていたのです。


また多忙によるストレスと
脂質が多い食生活も手伝い
発症を加速させたと考えられている


女性は現在、毎食後に
消化を助ける薬と
すい臓の炎症を抑える薬を服用している。


慢性すい炎は、すい臓内で小さな炎症が
繰り返されていき、少しずつ線維化
つまりすい臓が硬くなっていき
すい臓機能がおちるというもの。


慢性すい炎を放っておくと
・急性憎悪
・吸収不良症候群
・糖尿病
・すい臓がん

これらを患う可能性が高まる
すい臓がんになる危険は約12倍にも
跳ね上がります。


慢性すい炎の対策は
1 禁酒(断酒) 禁煙
2 脂質や刺激物を摂り過ぎない
3 よくかんでたべる
4 ストレスを溜めない


薬物治療を行う場合、用いられる薬は
・たんぱく分解酵素阻害薬
・胃酸分泌抑制薬
・すい消化酵素

これらを服用する事になります。

すい臓の状態を詳しく調べる検査は
超音波内視鏡検査
内視鏡を胃まで挿入して
超音波ですい臓の状態を調べる。


受けた方が良い人は
・血液検査でアミラーゼ・リパーゼの
 値に異常がある人
・超音波検査で異常
・原因不明の腹痛や背中の痛みがある
・急性すい炎になったことがある