チョイスかわら版

NHKで放送されているチョイスの特集を記事にしています。

過敏性腸症候群の5つの原因とは?

健康関連の番組の最新情報がこのサイトに

あるので、よかったら覗いてみてください

文章は下手なとこあるけど、わかりやすく伝えようと

しているとは思います(笑)

健康関連番組の紹介ブログ

2018年5月19日放送のチョイス
今回は過敏性腸症候群の特集です。


目次

日本人の10人に1人が過敏性腸症候群

40歳の男性、20代から下痢に
悩まされていた、外出すると
トイレに1日7~8回いっていたとのこと。


下痢の症状はどんどん悪化
大切な商談中にも急な腹痛に襲われる
という事もあった。


更に男性を悩ませたのは
電車の中と車の通勤中です


電車の中で・・・
車の渋滞中にお腹が痛くなったら
どうしよう・・・
という悩みが消えなかった。


何とかしたいと思い消化器内科を
受診しました、診断結果は
過敏性腸症候群


過敏性腸症候群の主な原因は
ストレスだと考えられている。


ストレスを感じてしまう事で
腸の蠕動運動を活発にする信号が
伝わりすぎることがあり
下痢を起こしてしまうという。


さらにこのような事が続くと
下痢がいつ起こるか不安となり
それがストレスとなり
下痢を引き起こす
という悪循環に陥る事も。


男性がそこで服用された薬は
ラモセトロンという薬。


ラモセトロンは腸の蠕動運動を
盛んにする信号を抑える薬です
そのおかげで下痢の症状が
改善するとのこと。


男性は服用する事で下痢が治まり
気にする事なく仕事も移動も
出来るようになったようです。


過敏性腸症候群に詳しい
東邦大学医療センター大森病院
瓜田純久先生に話を聞きます


過敏性腸症候群の下痢と普通の下痢の違い

普通の下痢だと、お腹冷やしたとか
悪いもの食べたとか
原因があって下痢をする事なのですが
過敏性腸症候群の下痢というのは
このような原因がない
つまり検査では異常がないのに
下痢を繰り返す
というような状態なのです。


過敏性腸症候群の原因って?

過敏性腸症候群の原因として
大きくあげられるのが
いくつかあります。

1 ストレス
生真面目な方、時間に追われている人
ストレスを溜めこみやすい人
等が過敏性腸症候群になりやすい。


このストレス型の治療薬として
先述したラモセトロンがあります


1日1回 朝に飲む
最高投与量は男性は10μg
女性は5μgとなっている。


投与量が多いと副作用でひどい
便秘を起こすことがあるからです
半数の人が治るといいます。


2 胆汁
前出の40歳の男性、ラモセトロンで
症状が治まっていたものの
2週間後、再び下痢の症状が襲ってきた。


そこで男性がチョイスしたのは
過敏性腸症候群の専門医を受診』
久里浜医療センターの水上健先生は
胆汁が原因の
下痢型の過敏性腸症候群である
このように診断をしたのです。


胆汁が原因とはどういう事か?
食事をすると脂肪の消化を助ける
働きがある胆汁、胆のうから分泌
されるのですが、胆汁は小腸の末端で
吸収されるのですが
何らかの理由で大腸まで
流れ込むことがある。


すると胆汁は便を柔らかくするため
下痢を引き起こす事もあるのです
なので何を食べても下痢をしてしまう
胆汁が出ると下痢をするという状態。


男性に下痢の症状が出るのは大体
1~2時間後でした
そこで男性に処方された新たな薬は
『コレスチミド』
という胆汁と結合する薬でした。


コレスチミドは大腸に流れ込んだ
胆汁の成分、胆汁酸と結合する
すると胆汁が便を柔らかくすることが
無くなり下痢が治まるのです。


男性は朝晩2回、コレスチミドを服用
1日7~8回もトイレに駆け込んでいたのが
2回になったようです。


胆汁がどうして大腸まで流れて
いくのかというのは現在でも
原因がわかっていないそうです。


推測ではあるが小さい時に盲腸の
手術をしている人が多いような
印象があるとのこと。


ラモセトロンが効かない場合は
胆汁が原因の下痢型過敏性腸症候群
疑いが強くなるそうです。


コレスチミドは
1日2回、朝夕食前に服用する
用量は医師と相談する
元々はコレステロール値を下げる
薬なんだそうです。


下痢だけではなく便秘も関係する

3 大腸の変形
30代の女性、小さいころから
ある症状に悩まされていた
それは便秘です、しかも重度の。


消化器内科で強い下剤を処方
してもらったのは高校生の時
便秘の主な原因は大腸の
ぜん動運動が弱まって
便が排出されないためです。


一般的な下剤は大腸の粘膜を刺激し
ぜん動運動を強制的に起こし
排便を促します。


しかし・・・女性には下剤も
全然効かなかったようです
より強い下剤を処方されましたが
全然効果が無し・・・・


医師にはこの薬を飲んで便が出ない
という場合は内科ではなく
精神科なのではないか?
半ばさじを投げたように
医師は話したそうです。


大学を卒業後も便秘が治らず
時には失神をする事も
あったそうです。


そこで女性が行ったチョイスは
大腸内視鏡検査を受ける事でした。


検査をしたら内視鏡がある所から
先に進めなくなったのです
そこで分った事は
『大腸に大きなねじれがあった』
これが便秘の原因だったのです。


大腸のねじれた部分では便が
溜まりやすく、そこで硬くなり
いくら下剤を飲んでも
なかなか排便できなかったのです。


女性は医師から3つの事を指示されました
1 マグネシウム製剤を1日3回服用
マグネシウムは消化されにくいため
大腸にとどまります


そして大腸の粘膜に働きかけ
水分量を増やします


便は増えた水分により柔らかくなり
ねじれた大腸の中でも
スムーズに移動する事が可能。


2 お風呂で大腸のマッサージ
お風呂の中で行うのがポイント
大腸が下に向かう左側のお腹を
肋骨の下あたりから脚の付け根までを
指で押していきます1分ほど。


次におへそから恥骨の辺りまでを
おなじように指で1分ほど押していく


最後は大腸全体を刺激する
桃の付け根辺りに両手を押し当て
ゆさゆさと1分ほどしていきます


3 ラジオ体操
特に体をねじる運動が大腸の
ぜん動運動を活発にします。


女性はこの運動をやっていきました
1週間ほどは何も効果が
ありませんでしたが段々と
便が出るようになり驚いたそうです。


過敏性腸症候群は下痢型や便秘型
混合型というのもあります。


便秘型が女性に多い理由は
・食べる量が少ない
・腹筋が弱い
・出産
・過度なダイエット

という事が関係している。


便秘型の過敏性腸症候群の薬は
マグネシウム製剤
女性が服用していた薬ですね


・粘膜上皮機能変容薬
腸の粘膜にある水分の通り道を
大きく広げる働きがあり
粘膜から水分がしみ出して大腸が潤う
これによって便が柔らかくなり
スムーズに排出される。


・刺激性下剤
市販されている下剤です
飲み過ぎると腸の機能が衰える。


また新薬も登場している
胆汁酸トランスポーター阻害薬
大腸に入る胆汁酸を増やして
排便を促す働きがあります。


瓜田先生は全力疾走をおススメしている
走っている間は胃腸の動きが止まり
走り終えると胃腸が活発に動き出す
という特性を活かした方法のようです。


高齢者の場合は全力疾走は難しいので
ごろ寝運動を推奨している。


起床後や就寝前に1日1回行う
うつぶせに寝て脚と手を伸ばし
10分間うつぶせになり
左右に転がる動きを5回以上行う


大腸に溜まったガスを効率よく
移動させることができるようです


うつ伏せが辛い場合は横向きから
始めるのも良い
畳やフローリングの上で行おう。


この時に枕やボールで腹部を
圧迫するとより効果的です。


便秘の際、食事の注意点がある
それは何も食べない時間を作る事
一体どういう事なのか?


便が溜まっている所に消化の悪い
野菜を食べると余計に詰まる
何も食べない事で大蠕動運動が
起こるという。


普通のぜん動運動との違いは
食べ物を運ぶときのゆっくりした
動きがぜん動運動。


大蠕動運動は胃や小腸が空の時に起こる
大腸から絞り出すような大きな動き
8時間以上空腹が続いていると
起こりやすいと言われています。


朝起きて食べる事で
胃直腸反射という事が起こる事もある
食べた刺激で大腸の奥が動き出す
それで便意を催すという事ですね。


便秘時、野菜を食べない方が良いのは
食物繊維が関係している
不溶性食物繊維は便のかさを増やす
役割があり、便秘の状態で摂取
してしまうと更に便のかさを
増やしてしまうので余計に
肛門まで動いてくれない。


一方水溶性食物繊維は海藻類などに
多く含まれていますが、これは食べてよい
食べる事で便が滑りやすくなり
動いてくれるため。


水溶性食物繊維の他にも
炭水化物を摂取しましょう


過敏性腸症候群の原因4つ目とは?

4 アレルギー

中学生の頃から下痢と腹痛に
悩まされてきた22歳の男性
高校生になると症状はさらに悪化
通学途中に下痢や腹痛に
襲われることも多々あった。


これが原因で高校を退学
病院で診察を受けた所
過敏性腸症候群がわかった。


処方されたのはラモセトロン
しかし効果は見られなかった
次は漢方薬を試したのだが
これも効果はなかった。


原因は何なのか、色々な検査を
受けましたがどこも異常は見られなかった
医師からは治しようがないと言われた。


そこで男性がチョイスしたのは
過敏性腸症候群の専門医を受診する事』


薬を1つ1つ試していった結果
2年後にやっと効く薬が見つかった
それは抗アレルギー薬だったのです。


子供の頃にアレルギー性喘息に
罹っていた、喘息の症状は治まったが
アレルギー自体は完全に治ってなかった
これが原因で過敏性腸症候群
引き起こしていたのです。


男性は抗アレルギー薬を毎日飲む事に
すぐに下痢と腹痛の症状は劇的に
改善し外出もできるようになった。


過敏性腸症候群の原因、最後は
その他という項目だったが
これはこれからの解明が待たれる
わからないことが多い疾患でも
あるためですね。