チョイスかわら版

NHKで放送されているチョイスの特集を記事にしています。

じんましんの仕組みや治療法、原因不明が7割も!?

健康関連の番組の最新情報がこのサイトに

あるので、よかったら覗いてみてください

文章は下手なとこあるけど、わかりやすく伝えようと

しているとは思います(笑)

健康関連番組の紹介ブログ

2018年5月12日放送のチョイス
今回はじんましんの特集です
番組に登場した先生は
神戸大学大学院の福永淳先生です。


目次

じんましんを起こす意外な原因

14歳の中学生の男の子、はじめて
出たのが小学5年生
近所の広場で野球をしていた時
いきなりじんましんが出た。


じんましんというのは、最初小さな
できものが出てきますが、それが
段々と重なり合って大きなふくらみを
形成する、そしてかゆみを伴います。


その仕組みはというと
皮膚の表面近くには、免疫反応に
重要な役割を果たすマスト細胞がある。


このマスト細胞が何らかの原因で
刺激を受けると、ヒスタミンという
物質を放出する。


ヒスタミンが血管に作用すると
水分がしみ出す、それが皮膚の下に
たまるため赤く腫れてくる。


更にヒスタミンはかゆみを感じる
知覚神経を刺激し、強い痒みを
生み出すのです。


男の子の場合、あるきっかけがあった
それは寒い空気やプールの水が
冷たすぎる、という冷える環境に
おかれている時に出てくる
これを寒冷じんましんといいます。


男の子は皮膚科を受診し
何度でじんましんが出るのかを
調べる事に、すると14度以下で
じんましんが出る事がわかった。


冬は防寒をきちんと行い
夏もクーラーのあたらない所にいたり
寒い時は肌の露出は避けるように
しているとのこと
更に抗ヒスタミン薬を毎日服用している


じんましんの原因ですが
刺激に関して言うと
食べ物や寒さ、温熱、日光
汗や圧迫、こすれ

などです。


ヒスタミン薬がじんましんの
基本治療となっていますが
これは毎日飲み続けなければならない。


再発の予防にもつながり
症状が治まってからも大体ではあるが
1ヶ月から2ヶ月は飲み続けた方が良い。


治ったといっても完全に抜けきれない
という場合は1年もしくは2年
飲み続けないといけません。


食べ物が原因のじんましん

20歳の女性、じんましんが現れたのは
16歳の時でした、桃と梨を家で
食べた時に喉がかゆくなり
そのかゆみが顔全体に広がった。


その日のうちに腫れが引いたので
病院には行きませんでしたが
高校になったある日の事
月経の時に、全身の激しい痒みに
襲われて救急車で搬送された。


病院で診察を受けた所
食べ物によるアレルギーだと
わかったのです。


この仕組みですが
アレルギーを起こす何らかの
食べ物を摂取する事で
体内にはアレルゲンという物質が
登場します、それを防ぐのが
IgE抗体と呼ばれるもの。


このIgE抗体はマスト細胞の周りに
アンテナの様に張り巡らされる。


しかしIgE抗体とアレルゲンが
結合をするとマスト細胞が
活性化しヒスタミンを放出し
じんましんの症状を引き起こす
のです。


1ヶ月かけて食べ物のアレルギーを
調べると、なんと20種類以上の
食物アレルギーが見つかった!


しかし食べ物によっては程度も
違ってきますで、全ての食材を
僅か食べて激しいアレルギー反応を
引き起こすのはごく一部の食物だけ。


それからというもの食事を工夫する
という事をしていかないと
いけなくなりました。


アレルギーを引き起こす食物を
避ける事をしていますが
引き起こす食物というのは
女性の場合増えていってるそうです
いつか食べるものがなくなってしまう
という事に女性は不安になっている。


現状では根本的に食物アレルギーを
解消する方法はありません

なので原因となる食品を避ける
という事しかできない。


なので問診が非常に大切になってくる
・どんな時に?
・どんな時間帯に?
・大きさやかゆみの強さは?
・食事との関係は?
・家族歴
・服用中の薬
・職業
・趣味

という事を聞いていくようです。


しかしこれだけ細かく聞いていっても
原因がわかるのは3割程度で
残り7割は原因不明のじんましん
というのが現状だそうです。


原因がわからない場合の治療は
ヒスタミン薬を飲んでもらうとのこと。


じんましんの新しい薬とは?

17歳の女性、じんましんの治療を
5年ほど続けている。


女性は食物アレルギーかどうか
調べると不明、抗ヒスタミン薬は
服用しても改善しない。


そこで別の病院へ行くと
新しい薬を処方されました
オマリズマブ、という薬です。


IgE抗体がマスト細胞に
くっつくのを防ぎます
マスト細胞の活性化を抑え
じんましんが出るのを防いでくれる。


個人差はありますが
早い人だと1~2日で全く
じんましんが
出なくなる状態になるという。


女性はこの薬を1ヶ月に1回
合計4回注射で投与されました
すると2回目からアレルギー反応が
止まったといいます。


ただオマリズマブを投与するには
『抗ヒスタミン薬では効果が不十分な
原因不明の慢性じんましんに限る』

という決まりがありますので
皮膚科専門医やアレルギー専門医に
相談をしてみましょう。


じんましんの原因がわかる検査とは?

原因不明のじんましんに悩まされている
23の女性、今から2年前
アメリカ留学中にじんましんを発症


様子を見ていたのですがかゆみが
酷くなっていき、常にアイスパックで
冷やしていないと眠れない状態に
なっていたそうです。


そしてようやく病院へ行きました
ヒスタミン薬を点滴し
症状は良くなっていったが
原因は不明、その後も軽いじんましんが
でてはいたものの、抗ヒスタミン薬で
やり過ごしていました。


1年後、それまでにない激しい
症状に襲われました、呼吸困難が
出てきたのです。


そこでいったん日本に戻り
あるチョイスを行いました
それは自己血清皮内テスト


自分の血清を注射して
じんましんの反応が出るかどうかを
調べるというものです。


女性はこれで陽性となった
自分の免疫が誤作動を起こしている
というのがじんましんの原因
という事がわかったのです。


ヒスタミン薬を増量し
更にロイコトリエン阻害薬を服用

すると症状は劇的に改善した。


原因を知って、適切な治療を続ける
自分に合う治療を根気良く続ける
という事がじんましんから
解放される第一歩かもしれません。